2013年6月1日土曜日

俺たちニュースキャスター、「ザ・レジェンドオブセクハラ男社会・・・」

マスコミ業界でセクハラ問題が巷を騒がせている。セクシー系お目目パッチリ系アナウンサーの山岸舞彩さんにセクハラした日テレのNEWSZEROプロデューサーは更迭に追い込まれた。どうやら仕事以外の付き合いで頻繁に山岸アナを誘って、顰蹙を買っていた模様。それ以外にも、女性スタッフにも手を出したりと、男性プロデューサーの性的衝動は暴走していたみたいですね。

共同通信でも前人事部長が就職活動中の学生に手を出して社内震撼。どうやら社長交代にまで発展してしまいました。

マスコミは、旧態依然のセクハラ系男尊女卑社会が未だに続いているようで、まさしく「俺たちニュースキャスター」で描かれた女性に対する蔑視や差別は、日本においては変わらないのでしょうね。

「俺たちニュースキャスター」の舞台は1970年代のサンディエゴ。当時のマスコミ業界は、酷い女性差別が存在しておりアメリカ社会が女性に対して抑圧的な社会であった事を告発するコメディ映画。

公開は2004年で、主演はウィル・フェレル。コメディアンとしても有名で、「俺たちフィギュアスケーター」や「ザ・キャンペーン」、「アザー・ガイズ」等、社会批判を含んだ爆笑風刺コメディーに出演していることで有名。他にも、「リトル・ミス・サンシャイン」や「40歳の童貞男」で有名なスティーブ・カレルなど、有名なコメディアンが勢ぞろい。

主人公のロン・バーガンディ(ウィル・フェレル)は地元で有名なキャスターで、地元のテレビ局の報道番組チャンネル・ニュース4の冠キャスターでもある。他のキャスターとつるみ、4人組で行動して毎日パーティ三昧の日々を送っていた。そんな時に一人の女性キャスターが現れ、主人公のロン・バーガンディが惚れてしまい、積極的にアプローチを掛けるが、その愛した女性キャスター(ベロニカ)が自分の立場を脅かす存在であることを知ったために、嫌がらせをベロニカに仕掛けるという何とも子供じみた主人公・・・。

こんな子供じみた男が、ニュースキャスターとして一線を張っているなんてバカバカしいと思いつつ、当時の報道業界は閉鎖的で内情など視聴者が知る由もない。映画で描かれる事件は、過去に起こった事を再現したもので、アメリカは少し前まで女性差別が酷く多様性など皆無に等しい社会であったのだ。

英エンパイア誌による最高に面白いコメディーランキングで2位に輝くなど、コメディとしての面白さは一級品である。ギャグが非常に派手で、ハチャメチャなブラックジョークが満載。ベロニカがいないところでは、男同士で下ネタを言いあって、偶然その風景を目撃したベロニカが唖然としたり、ロン・バーガンディが自分の男らしさをアピールする為に、上半身裸で筋トレしてる風景をわざと見せたり、挙句の果てにはロンがベロニカにキレて社内で暴走して乱闘になったりと、男の既得権益を守る為に嫌がらせに奮闘するのだ。

マスコミの仕事に女が務まるわけがないと言わんばかりに嫌がらせをしても 、実力社会の中でベロニカがのし上がっていくのだが・・・。というのも、男性キャスター陣が不真面目で、いつでもテキトーだから当然の結果といえば当然。

仕事のライバルでもありながら、惚れた女でもあるので、結局デートに誘ったりして○ッキしてましたけどね。閉鎖的で旧態依然とした文化だからこそ、自分の衝動を抑える事が出来ない男の象徴的なシーンでもある。
 


なぜ、このようなコメディ映画が製作されたのか。それは公開当時の2004年といえばイラク戦争の真っ最中だったからだ。神の正義の名の元に、正義の戦争を仕掛けたはずのアメリカは、少し前までは酷い社会であったじゃないかという社会的メッセージが含まれている。

それが分かるのはラストシーンで、男性4人組キャスターがどうなるかがアナウンスされるのだが、FOXニュースのコメンテーターになるわ、ブッシュ政権の政策アドバイザーになった奴もいる。もちろん後にセクハラでクビになる人もいる。

「俺たちニュースキャスター」は現在のアメリカ社会や政権批判の映画だと分かるようになっており、まるでラストシーンで世界貿易センターを映し出してブッシュ政権を批判したスピルバーグの「ミュンヘン」のような映画です。まあ両作ともドリームワークス製作なので、似てる作品になる事は避けられないのでしょう。

とはいっても、ハチャメチャコメディでありながらラブストーリーでもあるので、最後にはハッピーエンディングにはなります。ロン・バーガンディ―の性的衝動は結局報われるのだ・・・。

この映画の舞台は1970年代で、一昔前のアメリカ社会の実態を告発するものだが、日本のマスコミは未だに「俺たちニュースキャスター」で描かれた社会そのもの。

橋下市長の在日米軍司令官に対して風俗を使って合法的に兵隊の性的欲求を発散するよう発言した件について、日本のマスコミは必死に批判しているが、他人の風俗発言を批判しておきながら、社員(しかも人事部長・・・管理職だよw)が就活中の学生に手を出したり、番組プロデューサーが、元NHKのスポーツキャスターをしていた山岸アナに手を出したりと、自分たちの方が酷くないか。

他人を批判する前に、社内風紀の乱れたマスコミ業界自体が自分達で厳しく綱紀粛正に努めないと、橋下市長に対する批判に全く説得力がなくなります。というか浮気はしても、学生には手を出してはいないからね、橋下市長は。

とりあえずマスコミの皆さんは、「俺たちニュースキャスター」を見て我が身を振り返っていただければと思います。 合法的に性的欲求を発散すべきなのは自分達ではないかと思えれば、一歩前進。

まあ景気悪いし、経費で落とせないなら、自分で発散してください。セクハラダメ、ゼッタイダメ!

追記:最近大物芸能人のみのもんたが俺たちニュースキャスターばりのセクハラを公然とやったそうで大炎上。公共電波の生放送で、CM放送中だからって油断するなって思います。少なくとも映画みたいに、生放送中にはセクハラはするなよ・・・。いや、セクハラダメ、ゼッタイダメ!

とりあえず、みのもんたの朝ズバという番組名、みのもんたの尻ズバって番組名に変えて欲しいと思います。所属事務所はニッコクということで、事務所内で不正の密告という事がなければいいと思いますが・・・。



0 件のコメント:

コメントを投稿