2013年4月15日月曜日

今こそ、ビッグダディ(とそのファン)が見るべき映画「アイス・ストーム」


 ビッグダディシリーズの最新作が、4月21日テレビ朝日系列で全国公開ということで、ビッグダディファンの皆様クビを長くして待ち望んでいた事でしょう。

 本当は3月に最新作が公開される予定だったのに、離婚騒動や何かで公開が1か月遅れてしまったようで・・・。しかも、「ビッグダディの流儀」という駄本?まで出版するようで、お仕事絶好調みたいですね。

 そんなビッグダディとその愉快なファンに贈る衝撃的ドラマ映画がアイス・ストームです。原作はリック・ムーディで、ブロークバック・マウンテンとライフ・オブ・パイで2度アカデミー監督賞を受賞したアン・リーの作品。

 アン・リー監督は、ライフ・オブ・パイで映像化不可能と言われたパイの物語を映画化して、興行的にも大成功を収めました。元々は、性のタブーを破りちょっとエッチだけど、深いテーマを追求する硬派な監督です。



 そんなアン・リー監督が映画化したアイス・ストーム。エイリアンシリーズで有名、最近はホラー映画やSFパロディー映画のチョイ役で出演してばかりのシガニー・ウィーバーも出てます。

 舞台は1970年代、アメリカのコネチカット州。ある中流家庭の不安な日々に焦点を当てた映画。アイスストームとは、雨氷のことでアメリカ北東部では被害が大きいとのこと。

 テーマは夫婦交換・・・。1970年代のアメリカの一部地域では、夫婦交換が流行していたことを告発したのが原作で、シガニー・ウィーバーの濡れ場ももちろんありますw。この映画のあらすじ(ネタバレ注意)

 この映画では、経済的には豊かでも、夫婦の不仲が子供の精神状況にどれほど悪影響を与えるかを克明に描き出しています。両親が不仲で、子供にいい影響を与える事はありません。また、自分の両親が、夜な夜な不倫や夫婦交換をしていたとしたら、子供はどう思うか。両親は絶対に子供にばれないよう気を付けても、子供は必ず気づき反社会的な性格になってしまうでしょう。

 両親の不仲は、子供にとって良い影響を与える事はない。悲劇を乗り越えれば、強いオトナになれるかもしれないが、やはり精神的代償が大きいのです。

 映画の終盤に、大きな悲劇が訪れます。まるで、子供の事を考えず自分たちの欲望を優先したオトナたちに天罰が下ったかのように。

 最近のTVやドキュメント番組では、子持ち夫婦の離婚劇や、大家族の生活劇に焦点を当てた番組が多い。特に過激な夫婦喧嘩や、その夫婦喧嘩を健気に我慢する子供は、見ていて同情を誘い視聴率も取りやすいと思われるが、子供の精神が崩壊していく事に一切焦点を当てない。

 アイス・ストームは、ビッグダディの解毒剤として一見する価値がある映画。ビッグ・ダディに不信感を持たれた方に是非見て頂きたい映画です。

 林下キヨシさん、シガニー・ウィーバーの濡れ場目的でいいので、一度ご覧になってください。




 ちなみに本作の舞台になったコネチカット州は、閑静な住宅街でお金持ちが住んでいる事で有名。W・ブッシュ前アメリカ大統領もコネチカット生まれ。アメリカ社会の欺瞞や崩壊に焦点を当てたドラマ映画の舞台は、コネチカット州であることも多い。(レボリューショナリー・ロード、エデンより彼方に、等)。

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