2013年4月22日月曜日

中国の鳥インフルエンザ怖いよね「コンテイジョン」

 中国の鳥インフルエンザ感染が未だに解決の糸口が見えませんね。人から人へ感染する可能性も否定できないとの報道であるようで、予断を許さない状況です。

 ウイルスとは、全く見えないモノであり、どうやって防げばいいか不明である事も多いため、市民がパニックに陥って、余計混乱に拍車を掛ける事もあり得ます。

 一般市民は、ウイルスに対する知識なんて持ち合わせているはずはありませんが、SARS等のウイルスが流行した場合、どのようにパターンで市民が混乱に陥るのかを知るうえで、スティーブン・ソダ―バーグ監督の「コンテイジョン」は一見の価値あり。

 COTAGIONとは、接触感染という意味です(逆に空気感染はINFECTIONと言います)。出演キャストが、あまりに豪華なので映画の内容なんか忘れて、美人な有名女優の演技しか覚えてないなんてありえるかもしれません。映画解説は町山さんの解説をどうぞ。

 個人的には、グウィネス・パルトロウが序盤に死んでしまうんですが、デイビット・フィンチャー監督のセブンを思い出しました。やはりグウィネスは、死に役が似合う女優ですね。あとタイタニックのヒロインが救われなかったのがなんとも・・・w。

 本作は感染症について、最もリアリスティックな映画で要点は以下の通り。

 ①感染症がいかに世界に広まっていくかを描写。
 
 ②市民が見えない恐怖に怯え、どのようしてパニックが発生するか。

 ③未確定な情報を流しデマを流す人間の危険性

 ④新型ウイルスに対するワクチン開発には、猿等の動物実験が必要。

 ⑤森林伐採等の開発によって環境が変わり、本来人間が感染するはずのない菌が
  人間に感染してしまう可能性。
 
 要点は、なるべくネタバレしないようまとめました。こういう映画の良い点は、なぜ新型ウイルスが生まれてしまうのか、原因の一端を知ることが出来ると同時に、見えない恐怖に対する人間の行動パターンを知ることが出来ることです。

 実際に感染症の流行が起きた時、予め人間が恐怖に怯え混乱していく心理やパターンを知っていれば、どのような状況でも冷静さを失わない可能性が増えますね。中国の鳥インフルエンザについて不確実な状況であるので怖がるのも当然ですが、コンテイジョンを見て客観的にパンデミックとは何かを知る事は、決して損ではありません。恐怖とは無知から生まれるものですから。

 本作では、感染症の流行が香港から始まるので、中国の鳥インフルエンザ流行の状況と似ている可能性もあります。(筆者の意見)

 ただし、ジュード・ロウ演じる恐怖の扇動者にはなってはいけません。どんな状況でも、恐怖を煽る無責任な人はいます。個人的には、ジュード・ロウ演じるフリー・ジャーナリストの行動パターンを頭に焼き付けて、映画中のジュード・ロウと同じ行動パターンの人を見かけたら、自動的に頭の中から排除する事をおススメ致します。

 パンデミックとは何かを理解し、無責任なフリージャーナリストにならないようにするため、本作で描かれる人間の心理描写や行動を頭に入れて、理性を失わないよう心掛けたいものです。

 グウィネス・パルトロウは、悲劇が本当に似合う女優です。
 


 

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